【糖尿病で何がおきている?】
人は食物を消化・吸収してエネルギーを得ています。エネルギーは主に血中の糖分という形で全身を巡るため、血糖は常に細胞が使いやすいレベルに調整されています。
人体はさまざまな刺激で血糖を上昇させますが、抑える仕組みはインスリンを中心としたシステムしかありません。このシステムの働きが鈍るとエネルギー回路の動きも鈍化し、細胞で利用できない糖分が余って血糖が上がってきます。
急なエネルギー摂取で全身の細胞に多量の糖分が流れ込むと、発電装置(ミトコンドリア)が働き過ぎて細胞を傷めるので、細胞は糖分の取り込みを抑えます。その結果血糖が上がります。
血糖が上がると膵β細胞からインスリンが血中に出され血糖を下げます。食物を摂ると腸からインクレチンが出て、インスリンをたくさん出すよう応援していますが、その力は緊張(ストレス)がかかると低下します
筋肉細胞は糖をよく消費するので、質の良い筋肉を維持し、しっかり使うとエネルギー回路が潤滑になります。糖尿病はエネルギーシステムの変調であり、血糖は稼働状況の指標といえます。
地球上の生物はエネルギーレベルの調整についても24時間の日内変動や季節・年の周期が遺伝子に組み込まれています。(時間遺伝子等)。
お日さまタイムにあわせた休養と活動、メリハリのある食生活を楽しんで、仲間と一緒に体を動かすことを基本に暮らしましょう。そのうえで、ご自分のエネルギーシステムの弱点に合った薬物治療ができたらいいですね。(2019年7月3日掲載)
10月のお花たち
10月に入っても夏日が続きずっとお庭の手入れが行き届かない中、お花は頑張って咲いていました。お花もばてているようで早くも枯れかかっていて本当に変な気候です。。。。