糖尿病の話をしよう 第5話

さまざまな薬

糖尿病の薬にはインスリン、インスリン分泌を増やす薬・インスリンの効果を強める薬・インスリンの必要量を減らす薬とインクレチンがあります。

インスリンは今のところ注射です。1型糖尿病や2型糖尿病でも手術や妊娠時はインスリンです。2型糖尿病で内服薬の効果が低下したらインスリンを使います。インスリンは日本では約100万人が使っており、1型糖尿病は10万人余りと推測されます。2型糖尿病で体調を崩した時、一時的にインスリンを使うことで回復を図れるのでインスリンは糖尿病の強い味方です。

SU薬(スルホニル尿素剤)やグリニドはインスリン分泌を増やす薬で効果がありますが、低血糖を起こしたり体重を増やしやすい薬です。

ビグアナイドは肝臓で、ピオグリタゾンは脂肪細胞でインスリンの効果を強めます。

α―GI(αグルコシダーゼ阻害剤)は糖分の吸収を遅らせて、SGLT2阻害薬は糖分を尿に出してインスリンの必要量を減らし、体重を減らす薬です。

インクレチンは食物を摂ると腸から分泌するホルモンで注射と飲み薬があります。高血糖の時のインスリンを増やし、満腹感を増強し、体重を増やさない薬です。

糖尿病の新薬が増え、多くの組織の働きが見えてきました。血糖だけでなく快適な体重を維持し、肝臓や腎臓や心臓を守ることを目標に薬を選定します。薬の効果が持続するには食事や運動・睡眠などの生活リズムの安定が欠かせません。

多様な薬を使いこなすにはあなたとの共同作業が必要です。体調や生活の変化など、主治医に話してください。(2019年7月31日掲載)